2025年11月タイ・バンコク、チェンマイ周辺を4泊5日で視察しました。その時の様子をレポートします。

タイに訪れた時期は、ちょうどシリキット王太后の崩御に伴い、国家的な服喪期間と重なっていました。空港でもこのような祭壇がいくつもありました。

タイの喪に服しつつ、チェンマイとバンコクに滞在しました。

チェンマイ

チェンマイはタイ北部に位置し、古都として日本人にも人気のあるまち。第2都市と呼ばれるほどタイ北部の行政、経済、文化の中心地と言われています。

チェンマイ中心部

まずはチェンマイから。
チェンマイは堀と城壁に囲まれた旧市街地とその周辺の新市街地からなります。旧市街地内は、コンパクトなので徒歩または自転車で事足ります。

ただ、自転車道が整備されているか…といえば、そうではなく、
大通りからそれると凸凹道が続くこともあり、自動車道の側道も狭かったりと、えっちらおっちら。
そんなチェンマイらしさを感じながらまずは散策。

チェンマイの市場

チェンマイの旧市街地からでて、西エリアへ。
活気にあふれ、地元の雰囲気が味わえるタイの市場が見たい!と、ワローロット市場、トンラムヤイ市場を訪れました。
途中小さな市場で昼食を取りましたが、日中でも薄暗い場所。氷の入ったお冷を口つけていいのかどうか、悩んだのですが、杞憂。ごはんも美味しかったです。

チェンマイ最大のワローロット市場、トンラムヤイ市場につくとぎっしりと詰まったショップ群にびっくり。店の中には所狭しと商品が並べられています。

食材コーナーに行くと、料理のいい香りと、魚の生臭さが入り混じる。
衣服コーナーはなにから見たらいいのかわからない、膨大な量。
花はアレンジされていて、ボリュームが大きい。なんか新鮮。

あと、タイと言えば手軽な乗り物!トゥクトゥクや増強された自転車が町中を走っていました。

チェンマイナイトマーケット

チェンマイでは毎晩チャン・クラン通り周辺でナイトバザールが開催さています。おしゃれで手頃な屋台がずらっと並んでいて、バザールの活気を感じました。

道路を閉鎖して歩行者天国。
隣接する寺院も敷地内を開放しているので、自由に出入りできました。たのしい。チェンマイは無数の寺院とまちが一体化したまちです。

夕食は、屋台のフードコートで。
注文してから目の前で野菜を切ってくれるライブ感。となりの店の人と話しながら、慣れた手つきで料理してくれました。

銀のまち、ウラアーイ

翌日は、旧市街地の南側に向かい、チェンマイ門市場からお掘りの外へ。
昔、銀細工が盛んだったエリアをめぐりました。

お堂は昔はすべて銀で作られていたそうですが、いまは一部修復部分はアルミニウムで作られているそう。それにしても、圧巻。
巡ったのはワットシースッパンとワットムーンサーン。寺院内に銀細工のお土産があって、僧侶が手作業で作っていました。

バンコク

チェンマイからLCCでバンコクへ。
預荷物10kg制限厳しすぎて、手荷物のほうが重くなる珍事件。
さらにキャリケースを受け取ると、持ち手が明らかに壊れていて、「我々は悪くない、もともと壊れていた」というシールが貼られ戻ってきたんだけど、んなわけないやん!


気を取り直して、トゥクトゥクでバンコク市街地へ疾走。
バンコクでは現地に長期滞在する摂南大学の稲地先生にご案内頂きました。
まずは夕食後、バンコクのおしゃれなナイトスポットをお散歩。

王宮周辺

今回は、ドゥシット地区周辺に宿泊したので、朝は王宮周辺をお散歩。
タイは「立憲君主制」ですが、軍部の権力が強いそうで、王宮や軍関係施設の建物の豪華さ、大きさに圧倒されました。

お散歩の後は、稲地先生と合流して、船着き場へ。
バンコクを流れるチャオプラヤー川。訪問時は降雨量の増加によるダムの放水が続いていて、水位が高く、流れが早くてびっくり。
これって船に乗って大丈夫?と思いつつ、乗船。

アート中心の開発

まずは、アート・デザインに力を入れてるTCDC(タイランド・クリエイティブ・デザイン・センター)へ。2005年にタイ政府が国内のデザイン産業を活性化させ、支援する目的でオープンした国立のデザイン&アートの複合施設。その後は7つの倉庫からなるウェアハウス30へも訪問。

バンコク水路沿いの整備

バンコクの水路沿いは観光地化に向けて、再整備が進んでいるそう。
クローンオンアンウォーキングストリートは緑も配置されて、おしゃれスポット。ちょっと狭い路地がいい感じ。

チャイナタウン

迫力満点のチャイナタウン。華僑の力強さを感じました。
訪れたのは、チャオプラヤー川のほとりにある古い中華系コミュニティのタラートノイ、チャイナタウンが開かれたサンペン市場、バンコク最大の中華街ヤワラート通り。
その中にかつて華僑民族が暮らしたとされる小さな展示家へ。中国風長屋は蒸し暑く、当時の暮らしぶりがわかる衣装や道具が展示されていました。

クロントイ・スラム

バンコク最大・最古のスラム街へ。
スラム街ですが、セブン-イレブンがあり、学校もあり、公営住宅もあり、まちの暮らしぶりが見れました。イメージとちょっと違う。

数年前にコミュニティ農園が作られたそうですが、残念ながらすでに運営されておらず。表通りはほかの町並みと変わりませんが、住宅の間を抜ける細い通りに入ると、ジメッとした薄暗さがありました。

スラム街を支援するシャンティ国際ボランティア会の拠点を訪ねました。偶然勤務していた日本人スタッフに案内して頂き、スラムに迫っている全10万人の立退き問題や、支援活動について教えて頂きました。

スラムから生まれたブランドFEEMUE(フィームー)のクラフトエイドに、少しばかりの支援。現金しか取り扱えないとのことで、事前に換金しとけばよかったと後悔。タープ素材のポーチは、帰国後は仕事で活躍しています。

スラム・クリアランス

再開発された水辺のスラム街へ。
護岸整備と住宅提供支援されたまちで、カラフルな住宅が並びます。ふらっと日本人が立ち寄っても、笑顔で迎えてくれる住民のみなさんが温かい。

アユタヤ周辺

稲地先生のご尽力でよきタクシー運転手さんを手配頂き、郊外アユタヤへ。
ここには、先生が研究で度々訪れている水辺集落であるラチャドゥ村があります。

ラチャドゥ村

水上に家を立て、ザパーンと言われるコンクリート通路でつながっている集落。かつては集落を流れる川で漁業が営まれ、100年市場が栄えていたそう。変化しつつあるタイ水辺集落の住環境変化を教えていただきながら、現地を案内いただきました。

ラチャドゥ村の住居の殆どは高床式の住居の一種である杭上住居です。杭は住居の柱を兼ねています。タイは、11月〜4月の乾季と5月〜10月の雨季との区別が明確で、雨季には年間の降水量の9割近くの雨が降ります。ラチャドゥ村は流下能力に乏しい緩流河川であるチャオプラヤー川に繋がる運河に囲まれているため、雨期には1.2m程度水位が上昇するとのこと。

建築・環境デザイン研究室の活動報告:タイ国の水田地帯の小さな水辺集落の今

暮らしを支えるコンクリート造りのザパーン。これができたおかげで、水上通路が安定しただけではなく、オオトカゲからの被害が減ったとか。

こちらは昔ながらの木造ザパーンで、住民によってメンテナンスされています。

水上生活の様子。もちろん下水は垂れ流しで、そのまま川へ。しかも、川の流れが停留しているので、衛生環境も課題。

乾季と雨季で床下が川になったり、地面となったり。
今年はとくに雨量が多かったせいで、11月でもまだ川のまま。

住宅様式も徐々に変わってきていて、昔ながらの大部屋スタイルから、現代風の個室&クーラースタイルへ変わってきているそう。手入れが届かず朽ちていく家もあれば、増築し立派に立て直している家もあり、さまざま。

かつて村の中心マーケットであった100年市場は寂しい気な様子。

住民の生活スタイルの変化に合わせて、村も徐々に変化。
都市部へ進学、就職する人もいれば、村で受注し親戚一同で生計を立てる人もいる。村を歩けば、みんなで子育てしている風景にも出会い、なんだかほっこり。
稲地先生のご案内のもと、ラチャドゥ村の暮らしぶりに触れることができました。

ふたたび、バンコクへ

アユタヤ訪問中、政府のダム放水アラートが発令。
タクシー運転手の顔色が変わり、急いでバンコクに戻ることに。
なんだ、なんだ?と思っている間に、
車窓から見える道路沿いの家が徐々に、浸水していく…。

スロー洪水です。

ええ?ダム放水したら、浸水するエリアがあるの?
それを承知で放水してるの??

日本と違って、水はけ問題が大きいタイ事情。
それにしても、アラートが発動されて数時間で道沿いの家が浸かるなんてと、
ひやひやしながらも、無事バンコクへ。

ロイクラトン

その日はタイを代表する最大の伝統的な祭り「ロイクラトン」。
灯籠流しのタイ版です。灯籠流しと言うと、日本では盆の送り火の一つですが、タイでは水の女神に感謝を捧げるイベントです。

ワット・アルン、ワット・ポーという有名寺院では、この日のために一般開放され、灯籠流しで盛大にお祝いされていました。
といっても、国家の喪中のため一部自粛ムード。
花飾りのついたロウソクがいたるところで売られていて、伝統衣装に身にまとったタイ女性たちが華やかでした。

寺院だけではなく、近くの川でも灯籠流しが行われていて、とても身近なイベントなんだなと。それを体験できたことを嬉しく思います。

せっかくなので、私たちも灯籠流しに参加。
水の恵みに感謝を捧げます。

稲地先生ありがとうございました!

ほかにもアユタヤ遺跡やカオサン、大学が開発したエリアを訪問したりと・・・。

バンコク、アユタヤ周辺で有意義な時間を過ごすことができました!

稲地先生、本当にありがとうございました!

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