新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
昨年、2025年の印象的なことは、スポット的なことと経年的なことの大きく2点あります。
前者は、11月のタイ視察です。
チェンマイ(旧市街・新市街)、バンコク(ビジネス街、中華街、コンテンツ産業、リノベーション事情、開発を直前に控えたバンコク最大のスラム地区、ジムトンプソン旧邸、日本にはない大学による地域開発、密集地区の修復型まちづくり、ロイクラトン祭り、カオサン通りの今)、バンコク郊外の水辺スラム地区、アユタヤ旧日本人村、アユタヤ周辺の水上住宅地、その後1月ほどつづいたスロー洪水、アユタヤ、喪中のタイの人たち)を訪問、もしくは体験しました。このうち、 バンコクおよび周辺の視察については、アユタヤ周辺の水上住宅地の変遷とその背景について長年研究されている、摂南大学の稲地先生にご案内いただきました。こちらは、別途、後日、このサイトで画像を添えて紹介させていただきます。
後者は、22年目の業務に対峙した中で、街角企画の業務が、2回目の変革期を迎えたと実感したことでした。
組織として、20年目を迎えた2年前、何か振り返り、今後を展望しないといけないと思い、恒例の新年のあいさつで少し述べさせていただいたのですが、実は、その時は大きな実感はありませんでした。しかし、この22年目は違いました。「あー組織として3期目に入ったんだ」との確かな実感がありました。
2004年3月の街角企画設立直後は、事業コーディネート、修復型まちづくり活動の支援、拠点地区のにぎわい再生の3つが業務の柱でした。大阪市最後の既成市街地での大規模な土地区画整理事業と言われた淡路駅周辺地区での小規模地権者による共同化事業の設計事業コーディネート、京都市有隣学区での協議会型まちづくりの支援(職住共存地区整備推進事業)、そして、豊中市での中心市街地や商店街の再活性化などです。これらが街角企画の第1ステージの主なものでした。
第2ステージは、2011年、2012年頃からはじまりました。第1ステージの業務に加え、政策立案と組織運営支援業務が加わり、体制が急拡大しました(せざるを得ませんでした)。豊中市での地域運営組織の支援、育成しながら、制度設計を進めたコミュニティ支援改革、京都市での行政による避難所運営の限界を認めることからはじまった避難所運営マニュアルの策定と清水寺をはじめ多くの関係者の協力のもと世界ではじめて都市型観光地での計画となった帰宅困難者避難誘導計画、大阪市中央区でのマンションコミュニティ育成、そして、大阪市中央区での地域運営組織の伴走支援のための組織「中央区まちづくりセンター」と京都久御山町での公設公営型コワーキングスペースの運営などが主なものです。第2ステージでは、第1ステージ同様に、事業コーディネートやにぎわい再生にも取り組み、京都市深草でのコミュニティカフェ「ふかふか家」や島根雲南市での「かもマート」、大阪城東商店街のアーケードの再生等の事業コーディネートが実を結び、それぞれ商店街や中心市街地で地域経済や地域社会、何より地域コミュニティの拠点として、現在も営業、活動をつづけています。また、豊中市や大阪守口市などでの公共施設や学校の再編、人を引きつける魅力的な拠点整備に複数取り組み、ファミリー層の増加等既に成果が生じています。そして、京都市での避難所運営マニュアルの経験は、京田辺市の避難行動・避難所運営マニュアルや堺美原平尾校区の地区防災計画につながり、修復型まちづくりは、京都東山粟田学区の路地再生を主目的とした、防災まちづくり計画へとつながりました。
さて、いよいよ第3ステージの2025年。第2ステージの運営業務等の継続に加えて、京都市の避難所運営マニュアルの改定、大阪市中央区で取り組んだマンションコミュニティ育成の経験を活かした、大阪市全体でのマンション管理政策に関わる業務に取り組んでいます。他にも第2ステージの後半から継続している神戸市での駅前広場等での拠点整備、魅力アップの業務が継続しています。第2ステージの継続と第3ステージの移行の違いはどこにあるのか。2点あります。過去の業務への評価をいただき、時代の要請に応じてパラダイムシフトさせる、市民の感覚を明文化する、制度化するというチャレンジに取り組んでいること、そして、第2ステージとは異なり、これらにほぼ社内メンバーだけ(実際は変わらずサポートいただいてますが・・・)で取り組んでいるという体制の変化です。第2ステージ初期の頃は、外部の30代後半~40代にかけての働き盛りの多彩な方に全面的にサポートしていただきました。
イーロン・マスクがコストパフォーマンスの極めて高いロケットを開発し、ウクライナ支援で、世界に替えの利かない技術力を示しています。米国のアイン・ランドが有能な人物への依存をもっと進めるべきとし、タイの視察でも特に、バンコクでは貧富の差と若者の思想の変化を目の当たりにした中、何が最適解なのか、既成概念にとらわれることなく、一方で、自分たちの感じるところを忘れず、流されることなく、変えないところは変えずに・・・(つづきは、ぜひ、直接対面でお話させてください)。
1年前同様に、年始から長いごあいさつとなりました。2026年もひきつづきよろしくお願いします。
街角企画株式会社 代表取締役 山本 一馬


